ブレイザーズで覚醒したボスニアンビースト

どうも宮本武蔵です
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"https://twitter.com/BHlive_official/status/1108137472448450560"


4/2現在
今回今季ずっと推しているヌルキッチを記事にしようと合間にちまちま書いていたのだが当の本人が怪我をしてしまった
とても残念だったがせっかく書いたのでどれだけヌルキッチが凄い選手だったかを見てもらいながら日本のビックマンについて自分が少し考えている事を書いていきたいと思う


本文


誰からも納得してもらえない武蔵推し超絶MIP候補のボスニアンビーストことヌルキッチについてひたすら褒めちぎりながら日本のポストに対しての取り組みについて記事を書こうと思う

ヌルキッチって誰やねんという人は流石に居ない(武蔵推しなのに知らないとは以下略)と思いますがとりあえず紹介したいと思う

名前 Jusuf Nurkic 日本語でジュなのかユなのかイマイチ読みづらいヨーロッパ系に良くあるあるな名前

身長 靴あり7フッター

体重 124kg

スタイルとしてはコテコテのオールドセンターのように見えてニュービックマンである(何がやっていうのは後述していく
ブルズから指名権のトレードでナゲッツでデビューするも怪我や今やNBAの顔であるヨキッチの台頭によりブレイザーズに移籍した割と苦労人
普通センターを取り上げるならおしゃれパスのヨキッチかポスト無双のエンビードやろってなるかもしれないのだがそこには筆者武蔵の考えがあるのである

とりあえずハイライトでものっけておく
ハイライトは移籍後初の20-20した試合っす


Jusuf Nurkic Full Highlights 2017.03.09 vs 76ers - UNREAL 28 Pts, 20 Rebs, 8 Ast, 6 Blks!

ヌルキッチの強み
OF
・スクリーン技術
・アシスト
・ポストオフェンス

ハイライトでも分かるように
オフェンス面ではポストオフェンスを得意とする

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60試合以上出場しているセンターの中でoffense Retingが最も高いのはヌルキッチ

因みにPORは60試合以上出場している全選手中offense Retingトップ10のうちスタメン4人がランクインしている
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なんならハークレスも相当改善している
何故ここまで向上したのか注目して見ていたのはPORファンと自分くらいだと思うのでいつかPORのシステムについても書きたい(書くとは言ってない

ヌルキッチはスクリーン技術が特に高い
以前ヌルキッチが5×5を達成した時ツイートしたようにスクリーンアシストを量産する


Jusuf Nurkic's MONSTER 5x5 - 24 pts 23 reb 7 ast 5 blk 5 stl - Full Highlights w Defense 1.1.2019


これの12スクリーンアシストは嘘で6スクリーンアシストでの12得点だった
多分この101ファボのうち半分はコイツアホやなっていうファボだったに違いないw

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1枚目を見ても分かるように今季のPORはスクリーンアシストがリーグ1位
リラードやマッカラムなどスコアラーがいるのも挙げられるがヌルキッチスクリーンアシスト率は特に高い
今年は特にヌルキッチのスクリーンアシストが高く他のセンターが2000分を超えている中少ない時間で量産している
ゴベアがプレイタイムが多いのもあるが異常な回数なのとジャレットアレンが少ない時間でスクリーンアシストを量産していることからこの2チームで見えてくるものがあるかもしれない
多分チームのスクリーンアシストの回数と他のメンバーが何回スクリーンアシストしているかによってキャッチアンドシュートなのかドリブルドライブなのかが一概には言えないが見えてくる気がする

古巣のデンバーでは少し噛み合っておらずよりゲームメイクが出来るヨキッチが台頭してきたことにより出場機会が減った
ヨキッチは1月の残り20試合くらいある中80ポゼッションハンドラーをやってるんだって

この80ポゼッションは2004年からカズンズとディアウがシーズン通してやっとくらいだからヨキッチが異常なことは容易に分かる
カズンズなんてお前ハンドラーすんなやってみんなに言われてたからそう考えるとヨキッチはパスが出来るセンターってだけでなくカリー同様バスケを変えた選手の一人なんだよね
それぞれのチームで特徴があるので仕方ないことであるがNBAって自分にあったチームだと普通に20得点とかするから規格外…


次に挙げるのがアシスト能力である
ここはヨキッチが上記のように何かと挙がるけどヌルキッチもアシスト能力は負けていない

youtu.be

ハイライトでも分かるようにジャンジャンポストエントリーやトップオブザキーからアシストを出す
スタッツで言うとヨキッチアシスト7.6とか他が太刀打ちできないほどアシストしてるんだけどwww
ヌルキッチは平均アシストが3.2
いつの間にかヨキッチを褒めちぎる記事になっているぞ…
でもセンターでアシストを平均3以上できるのはかなり強いと思う
現にNBAのセンターでは上に8人しおらずトップ10に入っている

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ここが気になっていて突然日本選手の話をすると、背が大きいからセンターをやらすっていう話はよくあるけどセンターをやっている選手で平均アシストが高い選手はどこを見ても少ない
当然重要であるが昨今のビックマンには何かとポップやスペーシングをより広くなどに考えが行きがちである
しかし、ヌルキッチはアウトサイドシュートが入らないためポップが出来ないがアシストやスクリーン技術の一種のゲームメイク能力を持ち合わせていて打てなくても外に出てくる
今までの90年代や00年代のビックマンと大きく異なるところでゲームメイクを出来る所がニュービックマンと言っている所以である
これの先駆者がダンカンなわけでそりゃ強いわっていう
本筋はここにありスペーシングという名の盲目的な面が蔓延している気がする
ここは特にヨーロッパビックマンを見習わなければいけないとこではないかと感じている
身長に恵まれていざ全国大会や大学1部リーグに行ってプロになっても外国国籍のもっとデカくてゴツい選手がいる中アシストが出せませんっていうのはプロになってからじゃどうしようも出来ない
パス能力っていうのはシュートと同じでどれだけ出すかだと思う
だから平均アシストの高いセンターを見て勉強する、戦術に組み込むのは大事

で何でこんな現代NBAではセンターがアシストを出せるかというとポストで点が取れるからである
ではトライアングルオフェンスやカーメロアンソニーのような2番、3番用のポストオフェンスが廃れたのは何で?って話であるがこれはプルアップの効率の悪さ、ミドルの効率の悪さがある
ポストに入れてアイソレーションしてプルアップを外す、これほどまでにポゼッションを無駄にすることはない
しかし、いつの時代になってもミドルレンジが入る選手がgreat scorerなのである
そのためにPHIはオフェンスシステムに全く合わないジミーバトラーを獲得した
効率化してて昔のNBAの方が面白いって人はまだ捨てたもんじゃないよ
話が飛んだが効率の悪いはずのポストはセンターがポストで攻めることによりペイントに入る確率が上がり距離が近くなる
エンビードやタウンズは2KでいうとL2だけで15点は取ってくる
やられる側はL2だけで点が取られるなんて堪ったものではない
そこでポストオフェンスに対してはトラップを仕掛けるもしくはゴベアやカペラのような単体で止めれる選手を起用する
単体で止めれることにこした事はないが大抵は無理なのでトラップをする
全ポゼッションを完璧にトラップからローテーションする事は出来ない
そこをいかにアシストに繋げるかはビックマンのアシスト能力にかかっていて見える、出せるが必要になる

そんなこと言ったってポストで日本人が点取れんのかいという話だが自分は取れると思っている
日本の衣食住の西洋化と国際間の隔たりが無くなる中、将来的には世界のビックマンとも張り合える選手が出てきてもおかしくないと思っている
また、そんな希望的観測だけでなく戦術的にも対応できるのではないかと考えていて次の動画を参考にして欲しい

youtu.be

今季ほぼ解体してトバイアスまで出して尚プレイオフ圏内の不届き者で良いチームビルディングをしているクリッパーズ
相手は今季大躍進のキングス
キングスはレイトスイッチというピックでペイントに入られたらなど常にスイッチするのではなく決め事があるスイッチ方法をDFで取っている
そこでLACはあえてレイトスイッチさせてポストで攻めさせたりPindownからレイトスイッチしてこなかったらシュートなど多彩に攻めていた
相手がレイトスイッチを取ってこなくても考え方さえ分かっていれば後は最も良いオフェンスを選択するだけである
因みにアービングは鬼のようにスイッチコールが早くジェイレンブラウンが引くほどである
どんなに世界最強のガードといえど日本でもポストでは点が取れる
ポストを使えると攻めの幅が広がる
最近ブラッドスティーブンスの多投系ガードの使い方をアービングも受け入れるようになってよくなってきているのが自分でも見えるようになってきたのが収穫(全然関係ない
ポストで点が取れるにしても代表レベルだと音速でトラップにくる
そこでアシストを出せるかが鍵になってくると考えている

ここまで希望的観測、戦術的観点で話してきたがポストトラップが完璧にこなせないように、必ずトラップやローテーションが成功してアイソレーションになる時はある
そこでポストムーブをコーチや選手が知っているかいないかは大きな境目になる
バスケは結局1 on 1を崩せるかにかかっていてメンフィスにトレードされてからポストで点を取って調子をあげてるバランチュナスを見てるかいなかによって引き出しが変わる
要は練習しましょうという話である(理想論を言ってるから時間がなかったり見切れないというのは良く分かるけどね



これまでヌルキッチをもとにあれやこれやと書いてきたがこれはまだ半分でこれからDFのあり方も書きたいと思う

ヌルキッチの強み
DF
アイソレーションDF
・ピックコンテスト
・リムプロテクト

ヌルキッチを何故ここまで激推ししているかというとOF面よりもDF面での評価が自分の中ではカンストしているからである
まずはこの動画

youtu.be

これ見たときにこいつマジで最強俺的MIP確定が決まった
ジャズのゴベアはペイントでのDFは素晴らしいがペリメーターDFを止められることが出来ない
シアカムが44得点しようと筆者武蔵の中で覆る事はない
先ほども述べたgreat scorerのシュートをひたすら外させる、スイッチ後にカモにならないビックマンは他にカペラしかいない
それでいてオフェンスでもリラード、マッカラムがいる中、平均15得点していてBig3の名に相応しい


次にこの動画

youtu.be

ピックに対してのポジショニングを見て欲しい
NBAのビックマンでも常にエルボーより外に出て来れるビックマンは少ない
コンテスト量を見ても上記のレベルの高さが伺える

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当然のようにトップ10に入っている
でもこのコンテストショットっていうのはチームDFによる偏りが大きいから参考程度に
当然コンテストしても相手はgreat scorerな為入れてくるが、それでもコンテストし続けられる選手の強度は高く評価は個人的に高い(DET戦でグリフィンに決められまくってたし

今回ヨキッチやバランチュナスではなくヌルキッチを推す理由はここにある
バランチュナスはプレイオフでDFの穴になる為トレードされ、ヨキッチはチームで決めたハードショーなどのヘルプありきのDF以外はペイントを出れない一瞬で抜かれるから

さらにこの昨シーズンのリムプロテクト集を見て欲しい

youtu.be

ここまでくるとポートランドブレイザーズはヌルキッチのチームであると言っても過言で…かぁ…
とは言ってもブロックショット

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16位の1.4ブロック
上記のアイソレーションやピックをコンテストする中リムプロテクトにも跳べるのは16位以上の価値があると考えている

124kgでここまで動けるのが人間のなせる技ではないが、というかそんな選手しかいないNBAってやっぱりヤバイなって話だけどリムプロテクトでないところタイマン(1 on 1)のショットコンテストやピックの守るポジショニングはアンダーカテゴリーでやっていけば出来る所であると考えている
ここの意識の高さはデカイ選手ほどやるべきである
これまでヌルキッチについて書いてきた
ポストの得点力はもちろんのことアシスト能力やスクリーン技術からセンターながらゲームメイカーとして、更にDFで存在感を出し、今や欠かせない戦力になっている
敢えてビックマンの外打ちにフォーカスしなかったが日本のビックマンはヌルキッチのような本質的な所が足りていない
今回の記事で少しでも本質的な所が伝われば幸いである

ネッツ戦のダブルオーバータイムで怪我をしてしまったヌルキッチだが骨だけ綺麗に折れてくれたようで筋肉や神経系には大事に至らなかった模様で何よりである

今季主要スタッツ全てにおいてシーズンハイ
ハッスルスタッツなども上位だっただけにボスニアンビーストのカムバックが待ち遠しい
来季こそは誰からも認められるMIPになれるように

ではでは